サバイバル教師日記

教師3年目 日々の挑戦を書きます。

教室マルトリートメント

 

とても考えさせられ勉強になった1冊でした。

マルトリートメントは知らなかった言葉です。トリートメントって髪にいいやつだから、きっとポジティブな言葉なんだろうなって本を開いたら、全然ネガティブな言葉だったので驚きました。

 

本を読みながら、自分が学校現場でどのように子供たちと接しているかを想像しながら読んでいました。自分もマルトリートメントしてしまっているかもしれない、あれはマルトリートメントだったのか…と自己反省しました。

 

教室マルトリートメントしてしまう理由は、目先のことだけに囚われていること、周りにどうみられるかを意識してしまうこと、子供たちよりも自分の立場が上であるというおごりからくるものです。

 

本書にこのような一説がありました。

あらゆる教育活動に成功モデルが求められます。まるで「成功」という名の蟻地獄に自らハマりに行っているかのような印象さえあります。

僕も、成功したい、いいクラスだって思われたい、いい授業を他の人に見せたいという気持ちが出てしまう時があります。他からよく見られたいと思うがゆえに子供たちを叱責してしまいます。自分のために子供たちを叱ってしまう時があります。なんとも情けないことであり、子供たちの将来に悪影響を少なからず与えてしまうことを自覚しました。

 

本書では、初任者がよく見る、各自治体のライフステージにおける「求める教師像/求められる教師像」がどのようにできているかについて触れられていました。

これらの文書はかなり窮屈な内容であり、教師は過度に成功を求められ、型にはめさせられていると感じてしまいます。

教師にもゆとりや失敗を認められる隙間がないとストレスがたまるのは必然です。過度に期待させられることは教師にとって強いプレッシャーになります。

 

本書に書いてあることは教育界全体で取り組んでいかなければならないことだと感じました。上手くいかなくてもじっと待つ、見守る姿勢が大事なんだと思いました。

自分にできることを精いっぱいやりたいと思います。