サバイバル教師日記

教師3年目 日々の挑戦を書きます。

神社の掟

 自分の実家の家の前には神社があります。よく子どもの時、家の前で野球の素振りをしているときに神社から幽霊が出てこないか恐怖におびえながら素振りをしていました。

 そこの神社には、お祈りをするときに注意しなければいけないことがあります。それは、、、

「~させてください。~ができますように。~になれますように。」と言うのではなく、「~することができました。ありがとうございました。」などのように過去形で感謝を伝えることです。境内の看板にもそう書いてあります。

 僕は子どもながらに不思議に思っていました。なんでこれから起きてほしいことをお願いしてるはずなのに、あたかも過去に起こったかのように言わなきゃいけないのか、そしてまだ起きてもいないのに感謝を伝えるのか。でも、単純な少年だった僕は「○○高校に合格することが出来ました。ありがとうございました。」などと感謝を伝えに神社に通っていました。

 今はなぜそういうお祈りの仕方なのかが分かるようになってきました。

 一つは、「はじめに言葉ありき」ということです。つまり言霊ということです。よく口に出したことは本当に起きると言います。自分が実現したいものを起きたかのように話、そして感謝もする。それによって自分をそうなるように動かしているのかもしれません。

 もう一つとして、その今の状態に感謝をすることが大切だということです。例えば、「家族仲良く健康でいられますように」と祈ることは、今はその状態にないということも表してしまっています。だから「家族仲良く健康にいつも過ごさせていただいています。ありがとうございます。」だと、今その状態があり、それに満足し感謝できているということになります。病気や怪我などはいくら努力しても起きてしまうものです。人間の力の範囲内に及ぶものではありません。他力本願ともいいますが、今できていること、あることに感謝し、受け入れることが運を引き寄せることにつながるのだと思います。

 神社に行ってお祈りしたことが叶っていることもあれば、叶っていないこともあります。例えば、僕は第一志望の大学には行けませんでした。それは叶っていませんよね。でも、それは僕のお祈りの仕方が間違っていたと思います。大学に行くことをゴールにしてしまっていました。きっと神様はそのゴールよりも大切なものがあるということを僕に教えてくれたんだと思います。神様は良い人ですね。